『履物』

当時「ローマの休日」で一躍大人気となったオードリーヘップバーンを真似たヘップバーンスタイルと呼ばれるものが浸透し、「オードリーヘア」と呼ばれる髪型や、「ヘップサンダル(ヘップバーンサンダル)」、「サブリナサンダル」と呼ばれる婦人靴が流行しました。また紳士靴も戦時中の軍靴とは打って変わり、白黒のコンビの靴や、ミシンの装飾ステッチがあしらわれたものが履かれるようになりました。つい最近は女性の間でロングブーツが流行ったり、男性の間では、レッドウイングやコンバースが流行ったりしましたが映画スターに憧れてそれを真似るというのはいつの時代も一緒のようです。

【ちょっとギブリア】
スリッパ(Slipper)は日本生まれの日本育ち?!
明治初期に日本が鎖国を解き、外国人が渡来してきた際、彼等は、玄関で靴を脱ぎ座敷に上がる日本の生活様式になじめませんでした。そこで1876年(明治10年)徳野利三朗氏は、上靴(ウワグツ)・上沓(ジョウカ)とよばれる新式草履を考案、作成しました。この新式草履(上靴)が、現在のスリッパの祖となりました。