一人一言 ―公演を終えて―

松本陽一(敷島)
最近、私に回ってくる役は前回のラビナス様をはじめ、わりとアクの強い役が多かったので、久し振りにまともな役をやったなあって感じです。次回作はコメディとのこと。思いっきりいきたいですね。
 
   
附田泉(シスター瀬野)
ある日、末ちゃん(末永)が「シスター、」と辰哉風に話し掛けてきた。懺悔されたらどうしようと思った。でもそうだったらちょっとうれしかったかもしれない。それにしてもシスターは肩凝らないかしら。

小沢和之(天宮良蔵)
今回は、特に芝居の勉強になることが大変多かったと思います。平日稽古での種まきが、本番でも少し実を結んだ気もします。しかし、やはり反省点も多く”役者は一生涯修業”と痛感もしました。今回の反省を次に活かし、さらに良い作品にしたいと思います。
 
   
宇田川美樹(諭)
演出家久間氏と一緒にあくとれに芝居を見に行った2月上旬。席に着くやいなや「宇田川”ー、諭読んできてくれないか?!明日見せてくれ。」と言われ半笑いになった私。女が男役をやる演るなんて信じられんと言っていた人がそう私に言ってきた。どうしたものかと色々考えようとしたものの、まぁー感じるまま演ればいいやと思い、家に帰ってから朝方まで台本とにらめっこ。こんなに台本を何度も何度も見返したのは初舞台ぶりでした。
なんだか諭が演じられて素直に良かったと思います。
千秋楽の前夜ちょっぴりセンチメンタルな感傷にひたってしまいました。さとちゃんサンキュー☆

末永和進(辰哉)
この公演で芝居の辛さ、楽しさ、喜び。すべてを味わった気がします。今年は、この公演を最後に製作の方に携わっていこうと思ってます。来年まで忘れないで下さい。きっと、帰ってきます。えっ??別に帰ってこなくてもいい?まあまあ
 
   
宇佐木彩加(シスター里美)
去年の4月、私は観客として、6Cに出逢いました。そして、その日のうちに、「私はこの劇団に入る!!」と決めていました(笑)。そして、今年の4月はその6Cで舞台の上で芝居をしている。あの時、感動しながら観ていた役者たちと。思えばすごい事ですよね。
「桐の林〜」の稽古中、私にちょっとした転機がありました。転機というか・・・割り切りですか(苦笑)。
目指すところまで自分がなかなか上がれず、ジレンマに陥っていた自分。どうしよう、どうしよう、ばかりの自分。そしてある日、追い討ちをかけるような言葉を受けた時、その日は泣いたけど、逆に吹っ切れている自分がいました。迷って立ち止まるくらいなら、とりあえず、走っとこうみたいな感じで(笑)。
これが、良い結果に繋がったのかどうかは、今の私には判断できないのですが、次の作品に触れた時、少し何かが見えてくるんじゃないかなあと思っています。何が見えるかは・・・その時のお楽しみ・・・でしょうか。

福井信介(下坂)
いやー、やっぱり舞台はいいわ。なんというか、雰囲気がいいっていうか、稽古しててよかったなーって思えるって言うか。前回の「露の見た夢」からの参加なんで、今回は二回目だったんだけど、やっぱりいまだにドキドキする。前回は僧一だったけど、今回は下坂という名前つきの 役だったし、プレッシャーもすごかった。でも、回りのキャストの皆さんに支えられてなんとか楽日までもちましたです、ハイ。いたらない所はもう自分でめちゃくちゃ反省してるんで、次に向けてね、心を入れ替えてね、がんばりたいと思いますです、ハイ。あ、観にきてくれたみな さん、ほんとーにありがとーございました。
 
   
萩巣千恵子(裕美)
今回は、劇場そのものがこの物語の空間となった、不思議な感覚を覚える公演でした。初めて照明を吊るのをやらせて貰ったりと、新しいことを覚える経験も。そして、とても個性豊かな新人メンバーと共に舞台に立てた今回の公演。学ぶことはたくさんありました。お互いを気遣い、助け合い、芝居の上では厳しいメンバー達には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そして見に来てくださったすべてのお客様に、
「本当にどうもありがとうございました。」


田中寿一(義彦)
どうも。6C若頭(自称)田中寿一でございやす。色々な人々にささえられ、この僕の本格的初舞台である「桐の林・・・」を無事終える事ができました。まず、見に来て下さったお客様を含め、全ての人々に感謝の気持ちを込めてこの一言を言いたいと思います。「ありがとうございます」。
では、公演を終えての僕の気持ちを。一言で言うと、楽しかったです。
最初は、初めての台詞があるということで「不安と緊張の微妙なるコラボレーション」だったのですが、6Cのみんなの支えもあり、自分の中での意志もしっかりと持つことができ、結果的にとてもすばらしく楽しい初舞台・初公演を踏むことが出来たと思います。
まだまだ未熟なところも多々ありますが、気合いを入れて稽古を重ねまくり、未来へ向け一歩一歩進んでいこうと思いやす。そしていつか、名実ともに、自他共に認める「若頭」になりたいと思うのでした。
追伸。今回は普段あまりみれないコスプレ(ナース・シスター)を見ることができ、本当に「生ツバ物」でした。上へ下へと血がめぐりやした。若いっていいな☆おっと!こんな事言ったら他の年輩のメンバーの方々にトイレに呼び出されちまう。クワバラクワバラ・・・。
それではまた!7月に築地で逢いましょう!
愛を込めて。6C若頭田中寿一
 
   
榊角五郎(権爺)
今回は疲れた。
本当に疲れた。
もう、誰が何と言おうと、疲れたったら疲れたんです。
だってね。
権爺ってメイクするのに1時間以上かかるんだよ。
それだけ厚塗りをしてるってわけなんだけど、それを準備日も入れて4日間。
私の真珠のようなお肌も、もお荒れまくり。
終わった後、顔のできものが1週間は絶えなかったんだから。
いくら私が見目麗しくとも、
そろそろ「ニキビ」って言葉が使いにくい歳なんだし、
あんまり無理をさせないで欲しいわ。ほんとにもお。
もー、次は絶対に爺の役なんてやらないもんね。
それを脇で聞いてきた演出の久間氏曰く、
「じゃあ、次は婆の役作っとくから」
今回はご来場ありがとうです。
次回公演はフライングする権婆を見に、是非ブディストまでお越し下さい

妹尾伸一(長本)
わしは、実はジムキャリーが大好きおたくです。新聞を普段買わんわしがたまたま暇つぶしに新聞を買って読んだらなんと真ん中の方にジムキャリーが載ってるではありませんかびっくりした。
わしはなめるようにその新聞の記事を見ると、どうやら今回やった映画のコメントが書いてあった。
内容は、命のない物に俺が命を吹き込んでやった。まさに、指の先まで全てを演技してやったのさ、とかっこいいじゃないですか。そうじゃわしもそれと同じ事を言えるようにやってやろう長本浩じに命を吹き込んでやろう指先まで演技してやろう自分に言い聞かし練習し本番に臨んだ、が本番客を目の前にして指がふるえてそれどころじゃなかった。
by岡山代表
 
   
松本雄介(夫)
私は子供が大好きです。それも騒がしく てやんちゃな位が可愛らしくてなりません。 しかしながら、贋作はオリジナルにはか なわないのが世の常。 安らぎの場である家族を養うが為に、一家揃っての食事ができない・・・世のお父さま方がそんな矛盾した生活をたとえ送っているとしても、奥さんや御子息を想う心情は私には到底推し量ることがで きない程の深さをもっているのでしょう。 そんな負い目を感じていた今回の演技でございますが、皆さんには私がどう映ったでしょうか。

加藤祐子(妻)
私はかわいそうな奥さんの役でした。
きっと皆からはかなくて悲しいイメージを持ってもらえると思っていました。
が、この公演を終えて皆から言われるのは「貞子恐いよ」でした。
う〜ん、なんでだろう。
恐いつもりは全くなかったのだが。
でも、この役をやった事によってまたちょっと階段を上れたような気がします。
今回、舞台と芝居が一緒になったあの空間を楽しめた事がまた一つ私の宝物になったようです。
 
   
長屋純子(婦長)
リアルについて考えさせられた数ヶ月でした。
これからももっともっと考え続けていくのでしょうね、私。
でもこのままじゃ終わらないし、終われない。
バネにしなきゃいけないものが、まだこんなに残ってるという
気持ちです。だから、前に進めるのよね。
みんな観てくれて、来てくれてありがとう!

あづさ(看護婦)
さぁて、次もがんばらなきゃ。
って感じかな?

 

スタッフの皆様も、お疲れ様でした。

山田康弘(舞台監督)
舞台監督として2回目の公演でした。公演を終えた現在頭に残っているのは、ご来場してくださったお客様のお礼の笑顔とお言葉です。スタッフとしてとかキャストとしてとかではなく今回の公演に関わった先輩や仲間、そしてご来場して下さったお客様達と同じ時間を過ごせたことが本当に幸せでした。その気持ちをもってこれからも励んでいきたいと思います。
本当にご来場ありがとうございました。
 
 
   
  榊原大輔(照明)
今回「桐の林で二十日鼠を殺すには」の照明は、
私が今までプランニングしてきた中で、
最少の灯体数を用いた照明プランとなりました。
55
この数はちょっと、なんというか。
もちろん、灯体が根本的にないとか、
スペース的に灯体の仕込める場所がないとか、
そういう時を含めれば、これ以上少ない時もありましたが、
それにしても、ねえ。
せっかくザムザを使ったのに、ちょっともったいなかった気もします。

次回の公演は、ブディストホールなのですが、
実は、さらに照明が少なくなるかも知れません。
そのかわり・・・と言ってはおかしいかも知れませんが、
今回のような比較的オーソドックスな照明とは違って、
一風変わった照明になるんじゃないかと考えています。
「あ、こういう照明の使い方もアリなんだ」
みたいな。

でも、すべては演出の久間氏次第ですから。
できあがったら、さらにオーソドックスな照明になっている可能性もある。
その時は、この文章のことはすべて忘れ、
役者の演技を見守っていただけると嬉しく思います。

それに、たぶん、それが良いのです。
照明は役者を見せるためにあるのですから。
今回の55灯が、皆様の観劇の邪魔になっていなければ、
照明家として、これ以上の幸せはありません。
ご来場、ありがとうございました。


藤本卓(照明操作)
スタッフにはスタッフにしか解らない瞬間がある。  
喜びと言っても良い。  
「桐の林〜」千秋楽の最後のカーテンコールの後、暗転後、客電をつけるときのそ の瞬間。  
長かった公演期間の最後の幕を自分の手で引いていると思えるあの瞬間。お客さん達にはその存在を感じられてはいけないスタッフと言う存在のある意味で は自己満足の世界。でも、だからこそ、お客様達の満足した顔を見たときのうれしさ は役者以上かも知れない。  
だいたい一公演ごとに役者と、スタッフを交互に繰り返している自分。次回は役者 として参加。  
両方のおもしろさを繰り返している自分はもしかしたら、かなり贅沢に「演劇」を 味わっているのかも……  
と、そんなことを考えてしまったこの公演でした。  
 
 
   
  嘉山理絵(衣装)
今回の仕事。営業、衣裳製作、小道具製作、大道具製作(ほんのちょっと)、パンフレット&ネット予約特典の"権爺の備長炭”を包む「五井沢新聞」の原稿書き(一部)、etc・・・.劇団にいると様々な仕事がある。そのどれもが、今の私にとってはとても楽しい。これでお給料が貰えればどんなにか幸せなことだろう。そんなことすら考えてしまう。6Cにいる時の私は、脳内モルヒネが放出されているのかもしれない。
最終目的は、公演の成功の為。ひたすらそれを信じて、次回参加作品も
突き進んでいくことだろう。皆さん、これからもよろしくお願いいたします。

春日雄大(制作)
「桐の林・・・」はスタッフとしての参加でしたがキャストの皆さんがどのように与えられた役を創り上げていくか、少し離れた一番近い場所から見させて頂きました。細かいことはいちいち述べませんが、とても良い経験をさせてもらったと思っています。「何をやったらいいか」わからずあたふたしていた自分を思い出すばかりです。皆さんお疲れさまでした。
そして、ご来場して下さったお客様ありがとうございました。

 
 
   
  K.T
俺が出てない方がいいじゃん