『ホテルニューパンプシャー２０６』編
本来ならば、千秋楽の幕が降りると共に、抱き合ったり涙したり笑ったりお互いを称え合ったりするわけだが、この公演はなんと楽屋で男性陣ｖｓ女性陣で口論が始まってしまったのだ。
原因はラストシーン。ビデオを再生してみる男性３人と、実際にその再生シーンを同時進行で演じる女性３人。メインはもちろん主役の女３人。
このシーン、稽古のときから「やりすぎだから抑えろ」と演出家に言われ続けていた富沢。再生シーンを見ているだけの芝居なのに台本にはないセリフを言ったり、オーバーアクションをしたり。そして、千秋楽。ついに彼は大暴走。客席の笑い声で女性陣の声はかき消され、一体彼女達はどうなったのだろう？といった感じで公演終了…。これに女性陣はキレた。どうゆう了見だったと詰め寄る彼女らに彼はこう言い放った。「客が求めてる」と。そして富沢逆切れ。エンドレスな口論が続いたのであった。

『紅い華のデ・ジャ・ビュー』編
ラストで主人公の２人が並んだあと、天井から大量の花びらが降ってくるという大仕掛けの演出があった。
『ナイアガラ』と名づけられたこの仕掛け、まさしくナイアガラの如く花びらが降ってくる。はらはらと舞い落ちる花びらはとても美しいものでした。
が、時にまとまって“わっさ～”と落ちてくる事もあり、結構ハラハラものだったのである。