この時期、劇団解散の危機というくらい、メンバーが激減した。 台本は出来上がっているものの、役者がいないので稽古が出来ない。ゆえに公演が打てない。 この時期に入団した宇田川は「ここは大丈夫なんだろうか…」と不安になりながらも、ニコニコしながら「大丈夫。大丈夫。」と言う久間氏の言葉を信じついていった。 久間氏は言う「せっかく捕まえた役者を逃がすわけにはいかなかった」と。 笑顔の裏には何かが隠されているらしい。 |
布団から這い出てくるというオープニングだった富沢。 セッティングの都合上、客入れ(開場から開演の間の時間)の30分間布団を被って開演を待っていた。 そんなある日…どこからともなく「グーグー」といういびきが… 誰もが恐れていた出来事が起きてしまったのだ。 それは…富沢熟睡。 開演の合図でギリギリ目が覚めた彼の「寝起きの演技」は完璧だったという… |