思い出の
第8回公演「紅い華のデ・ジャ・ヴュー」
王子小劇場

愛する人を亡くし号泣する主人公。
そんなシーンを熱演し、客席から涙を誘った富沢。
その直後、彼は暗転中に舞台からはけなければならなかった。
はけたかどうかは照明ブースからは分からないため、秒数で明りを点けるのが常。
が、この時、富沢ははけ口が見つからずもがいていた
「壁伝いに行けば出口があるはず」と壁に張り付いて移動していたその時、無情にも明りが点いてしまい、無残な姿を晒す事となってしまった。
感動の涙もひっこんだそうな。


舞台では、暗転の真っ暗闇の中でも移動ができるように“蓄光”と言われるテープを貼る。
慣れてくると一つの蓄光を目安に様々な場面転換を行う事ができるが、慣れない場合はありとあらゆる場所についつい貼ってしまうもの。
そしてこの公演、あまりの蓄光の多さに、暗転になると舞台上はまるで星空のようだったとか。