この役って初演で松本陽一が演じた役なんですよ。知ってる人は知ってるんでしょうけど。
もう、稽古の始めはプレッシャー感じまくリでした。だって、6Cの中では大ベテランで今や演出家として活躍してる人ですよ(実は同い年なんですけどね。)。そんな人がやった役をやるんだから緊張するなという方が無理です。
最初はパクリまくったろうと思って顔までまねしようとしました。「松本陽一だったら、どんな風にやるんだろう。」とか考えたりして。でも、稽古が進むうちにどんどん違和感を感じてきて、無理な顔するからただでさえ悪い滑舌が余計悪くなったりして、気持ちも何もあったもんじゃない芝居になってきて。しょうがないから一度、それまでの芝居をクシャクシャポイしました。
そうしたら、一気に視野が広がった感じがしましたね。寺田という人間が自分の中で、どんどん膨らんできて、やるのが楽しくて仕方なくなりました。小道具やポマードも増えてったし。
今回はいろんな意味で「芝居」を学んだ公演になりました。支えてくれた皆様には心の底から感謝感謝です。
そして、御来場下さいました皆様、本当にありがとうございました。これからも、少しでも素晴らしい芝居を届けられるようにがんばります。
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