波 |
どうですか、今回の役は? |
榊 |
役ですか、役か、役ねえ… 一言でいえば「クールビューティ」かな。 |
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和 |
キャラは違うんだけど、結構自分の役は榊さんのと似ていると思うんだよね。 |
波 |
ああ、黒好きな感じがですか(この日二人とも黒い服着用) |
榊 |
そんなこと言ってみたところで活字にしちゃったらわかんないんですけどね。 |
和 |
キャラ的にね、遊びキャラって言うか |
榊 |
まあ、なにも考えてねーだろ、こいつらってことですかね。半分なにやっても許されるような。最近は俺もう和さんを意識しすぎまして声も似てきたかなと、自分で。なんか最近ええ声使うようになっちゃって。 |
波 |
美低音ですよね。まめまめってやるといいみたいですよ。 |
*しばし、みんなで「まめまめ」発声 |
波 |
はっ、いかん!こんなことやっている場合じゃなかった。MDのバッテリー切れちゃうんですよ。 |
榊 |
そうね、女子の稽古ちらりと見せてもらったんだけど、男と違って… |
*しばし、芝居談義 |
榊 |
ていうか芝居の話はもういいじゃん。今日はもう稽古終わったんだしさ。 |
波 |
カットしますから大丈夫ですよ(本当にカットしました)。 |
榊 |
そっちはどうなの、役? |
波 |
最初に思っていたのとキャラが違ってきてて、とまどってます。台本が進むにつれ台詞も演出もどんどんBITCH丸出しになっていくし。パット(新人荒木暢彦演じるアメリカ人看守役)に「色仕掛け」というト書きがでてきて、どうしたらそそるか本人に聞いたら脱いでくれたらって… |
榊 |
余裕ですね。越中フンドシ当たり前の世界です。最初スーツ着ててそれ脱いだら越中フンドシで真ん中に「愛」って書いてあって。で、田原俊彦の抱きしめてトゥナイトを踊りました。それが初舞台。 |
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和 |
華々しいですねえ(笑)。 |
波 |
そこから始まった役者人生、50本(榊氏の出演舞台数)!今まで数多くの舞台に立ち、いろんな演出家さんにも会ってこられたと思うんですけど、今回はいかがですか。 |
榊 |
ちょっとまじめトークだけど、こうやって劇団さんに客演させてもらうときって、やっぱりそれぞれ色があるじゃないですか。それに俺が、今回だったら松本陽一っていう人間の色にどれだけ染まれるかが勝負かな。なんでかっていうと、例えば松本陽一の色に染まりつつ、いままで6番シードになかったものを俺が持っていかなきゃいけない。それは他の役者さんとの戦いでもあるし、松本さんとの戦いでもある。だからそういう楽しみはありますよ。ま、台詞覚えてないんですけどね。 |
波 |
ダメじゃん!あ、いえ、榊さんくらいになれば、本番になっちゃえばそれはノーミスで… |
榊 |
昔のあだ名「かみキング」でした。役者はかんでなんぼですよ。かんだら泣いたりしてごまかすんで、僕。 |
波 |
詐欺師が泣くのはどうなんだろ? |
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榊 |
これ対談にのったらお客さん読みますよね。 |
波 |
読みます読みます。 |
榊 |
俺が泣いたらかんだと思ってください。 |
波 |
確かに台本上は詐欺師が泣くシーンないんでね。ていうかキャラ変わっちゃいますよ。 |
榊 |
俺結構内気なんですよ。口火を切っちゃえばがーっと話せるんですけど、声を掛けるまでの自分の中のいろんな葛藤がね。 |
波 |
どういう女性がタイプなんですか。 |
榊 |
そんなものないですね。フィーリングっす。昔一目ぼれがすごく多かったんです。だから一瞬見てこの子いいかなって思ったら妄想が膨らんでいくタイプ(笑)。あんなことやこんなこと、俺の頭の中でPLAYがなされていく。 |
波 |
ぷ、ぷ、ぷれい? |
和 |
ぷれーい(重低音) |
波 |
これ書けるかな…(書いちゃいました) |
榊 |
ていうかもう、ぶっちゃけね。これ載せてもいいんですけど、やっぱ、芝居はお客さまが見たら、モゴモゴ、ですよ。だから、俺らが、ゴニョゴニョ、っていうことですよ。 |
波 |
え?え?もっとはっきり言ってくださいよ! |
榊 |
なんてお茶を濁したりしてね。 |
波 |
ここにきて小心者ぶりアピールですかっ。 |