「本物の交渉人…現る」
とある雑居ビルで起きた「人質立てこもり事件」。
犯人の青年はダンススタジオの生徒を人質に取り、警察やSIT(特殊部隊)、
科学捜査班の説得にも耳を傾けず、事件は膠着状態に陥っていた。
そんな中、事件現場に「交渉人」として派遣されたのは、
所轄で定年間近の老婦人、遠山弥生だった…。
「今忙しいから後でね」
犯人、三月隼人からかかってきた電話をすぐさま切る、
犯人の要求を完全に無視、など、
遠山弥生の破天荒な言動で現場は大混乱となる。
しかし、それらもすべて遠山の長年の経験に裏打ちされた
型破りな「交渉術」だった。
こうして少しずつ事件の全容が浮かび上がってくる。
しかし隼人は立てこもった本当の理由を明かそうとしなかった…。
「突入まであと90秒!」
事件発生から6時間・・・暴走するマスコミの報道
人質と犯人の以外な接点など、事件は二転三転するが、
ついに捜査一課課長の大楽は突入の指示を出す。
警察、SIT、マスコミが見守る中、最後に遠山は三月隼人に、
そして意外な人物に向け、最後の交渉を行うが…。