【現代編】
黛千尋(まゆずみ・ちずる)…宇田川美樹
40歳。再現Vクルーのチーフカメラマン。撮影所上がりのガテン系。映画の仕事がなくなり、仕方なく再現Vの仕事を引き受けた。人生の大事な部分は「喫煙所」
夢田とおる(ゆめだ・とおる)…藤堂瞬
30歳。再現Vクルーのチーフ助監督。ぼーっとしていてまったく仕事ができないが、周囲をいらつかせることは天才的。人生の大事な部分は「自分のペース」
鶴野美咲(つるの・みさき)…玉川来夢
22歳。再現Vのセカンド助監督。ほぼ新人で経験は浅いが、機転が利き仕事ができる快活な女性。夢田などに振り回されながらも、なんとか撮影を終わらせようと奮闘する。人生の大事な部分は「忍耐」
駒田茜(こまだ・あかね)…椎名亜音
30歳。この洋館を資産として受け継いだ女性。夫の武瑠は取り壊しを考えていたが、曽祖父の遺言を見つけこの洋館を守ることを決める。人生の大事な部分は「頑固一徹」
駒田武瑠(こまだ・たける)…阿部博明
33歳。茜の夫。中小企業に勤めるサラリーマン。洋館を守ると言い出した茜と対立し、お金と安定した生活を求め茜を説得する。人生の大事な部分は「事なかれ」
綾川春姫(あやかわ・はるひ)…エリザベス・マリー
27歳。再現Vに出演する女優。再現Vに登場する「大正三大美女・林きむ子」を演じる。再現Vの女王という異名を持ち、周囲に高飛車な態度を取る。人生の大事な部分は「ミネラルウォーターは軟水」
柳沢孝一(やなぎさわ・こういち)…土屋兼久
35歳。再現Vに出演する素人俳優。再現Vに登場する陸軍大尉を演じる。エキストラ含めて4回目の現場。再現Vなので音声は使われないが、台詞の練習に余念がない。人生の大事な部分は「深呼吸」
藻栗勘太郎(もぐり・かんたろう)…樋口靖洋
40歳。再現Vに出演する俳優。元芸人。司会業やエキストラ斡旋など、細かい仕事で食いつないでいるインチキ臭い人物で、共演者にマルチ商法を勧める。人生の大事な部分は「エメラルド会員」
カントク…夢麻呂
55歳。洋館に住み着いているホームレス。追い出されても追い出されてもしつこくやってくる変人。途中から撮影に参加し始める。人生の大事な部分は「屋根」
木崎杏子(きざき・あこ)…渡辺咲季
25歳。茜の友人。ハウスクリーニングの仕事をしている。洋館を清掃するためにやってきたが、再現Vに出演させられることとなる。人生の大事な部分は「奉仕の心」
爪記理子(つめ・きりこ)…三和万亜子
22歳。再現Vに出演する若手タレント。春姫のバーターで現場にやってきた。春姫のマネージャーのようにせっせと働くが、ちょいちょい野心がこぼれ出る。人生の大事な部分は「関係構築」
高森守男(たかもり・もりお)…菅野英樹
28歳。再現Vクルーの撮影助手兼録音兼美術チーフ。要は何でも屋。飄々とした性格であらゆる仕事を同時にこなしていく。人生の大事な部分は「なんとかなるっしょ」
浦田泰子(うらた・やすこ)…杉山さや香
32歳。再現Vクルーのヘアメイク。明るく大雑把な性格で大雑把にメイクしていく。出演者のことをまあまあ気遣う気のいい性格。人生の大事な部分は「時間短縮」
永井未知留(ながい・みちる)…丹由美子
24歳。再現Vクルーのお手伝いスタッフ。業界に憧れて修行がてらほぼノーギャラで撮影に参加している熱意ある女性。主に美術方面を任されている。人生の大事な部分は「交通費」
作楽伝助(さくら・でんすけ)…小沢和之
52歳。再現Vのディレクター兼現場プロデューサー。映像制作会社を経営しており、仕事を抱えすぎて現場になかなか現れない。洋館に飾られた肖像画にそっくりである。人生の大事な部分は「月末」
【大正時代編】
柳沢孝仁(やなぎさわ・たかひと)…土屋兼久
28歳。大日本帝国陸軍大尉。特務機関に配属となり、反政府活動家を監視する仕事を受け持つこととなる。洋館に乗り込むが傅次郎を始めとした佐倉家の態度に右往左往する。人生の大事な部分は「威圧」
佐倉傅次郎(さくら・でんじろう)…小沢和之
67歳。この洋館を建造した資産家。軍人が相手でも物怖じしない豪胆な人物。家族想いのよき老人。人生の大事な部分は「遺言書作成」
佐倉芙美子(さくら・ふみこ)…椎名亜音
25歳。この洋館で暮らすこととなった女性。傅次郎の孫。夫の清に妾(正妻?)がいることを知り憤慨し葛藤する。人生の大事な部分は「一夫一婦制」
佐倉清(さくら・きよし)…園田玲欧奈
27歳。芙美子の夫。婿養子。一見穏やかで優しそうなやさ男だが、次々に妻を名乗る女性が現れ窮地に追い込まれる。人生の大事な部分は「もういないはず」
藻栗勘三郎(もぐり・かんざぶろう)…樋口靖洋
35歳。「大日本ガムテーブ株式会社」を設立した人物。新しい商売に次々に手を出す山師で、日本に輸入されたばかりのガムテープに目をつけた。人生の大事な部分は「成金」
畠山千鶴(はたけやま・ちずる)…宇田川美樹
50歳。この街で写真館を開いている女性。夫と死別し店を受け継いだ。快活でちゃきちゃきした性格。家族写真を撮影するためにこの洋館を訪れる。人生の大事な部分は「笑顔」
林きむ子(はやし・きむこ)…エリザベス・マリー
39歳。大正三大美女と呼ばれた淑女。6人の子と9歳年下の夫を持ちながら「美顔水」という商品を売り出すなど多才な女性。傅次郎を訪ねこの洋館を訪れた。人生の大事な部分は「思うままに」
津積紫明子(つづみ・しあこ)…上田理絵
23歳。モダンな服装で洋館に現れる謎の女。わがままで言いたい放題の奇抜な性格。傅次郎の妾と思われたが、反政府活動のスパイ容疑をかけられる。人生の大事な部分は「ウヰスキー」
倉沢信二(くらさわ・しんじ)…藤堂瞬
28歳。傅次郎の部下。クールな性格で仕事を取り仕切る完璧主義者。この洋館の執事を任され少々落胆している。人生の大事な部分は「白手袋」
烏山二郎(からすやま・じろう)…中神一保
洋館に出入りする庭師。反政府運動の疑いをかけられ、柳沢に目をつけられる。親方然とした性格で、口は悪いが気は優しい。人生の大事な部分は「うめこぶ茶」
村越明(むらこし・あきら)…野上マサヒロ
40歳。大日本帝国陸軍少佐。柳沢の上官。柳沢の態度に不安を抱き洋館にやってくる。高圧的な態度で周囲を凍り付かせる。人生の大事な部分は「軍規徹底」
松嶋桃枝(まつしま・ももえ)…鶴田葵
18歳。女学生。芙美子のいとこ。洋館が完成したということで遊びにやってきた。密かに倉沢に恋心を抱いている。人生の大事な部分は「ラヴレター」
高木繁代(たかぎ・しげよ)…モリマリコ
33歳。清の正妻を名乗り、この洋館に乗り込んでくる。気が強く押しの強い年上女房感のある女性。和装。人生の大事な部分は「正妻」
来島夏子(くるしま・なつこ)…井坂茜
24歳。清の恋人を名乗り、この洋館に乗り込んでくる。人懐っこく、ややだらしない印象の女性。洋装。人生の大事な部分は「婚前交渉」
蒲田八(かまた・はち)…磯崎亮太
16歳。二郎と一緒に洋館にやってきた庭師見習い。まるで仕事ができないでいつも二郎にどやされている。明るくひょうきんな性格。人生の大事な部分は「とりあえずすいやせん」
森山てい(もりやま・てい)…中舘早紀
22歳。この洋館のお手伝いさん。地方から売られてきた女性。引っ込み思案でいつもオロオロしている。人生の大事な部分は「しっかりしなきゃ」