時は元禄江戸の街 闇に蠢く欲の虫
女郎屋、金貸し、口入れ屋 あこぎな商売しながらも
女ばかりか男も惚れる
そいつが青井 閃之介(あおい せんのすけ)
元禄カリスマ銭の華
時は元禄、江戸の街に、岡場所を仕切り、金貸し、口入れ屋を営む
青井 閃之介(あおい せんのすけ)という男がいた。
数年前に忽然と現れ、瞬く間に巨万の富を築いた閃之介の素性は謎に包まれていた。
世故に長け、商才に恵まれてはいるが、あくどいやり方で商売を広げて行く閃之介。
しかし人々は不思議と彼の周囲に集まり、やがて彼は金儲けの権化と呼ばれ始める。
そんな閃之介が、貯めこんだ金を元手に打って出た勝負は、
幕府を相手に天下を揺るがす一世一代の大博打だった。
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