松本 |
僕は、イメージ通りという感じでしたね。多分、普段は礼儀正しい方なんだろうな、とか、物腰の柔らかい方なんだろうな、みたいなイメージで、というか、そうであってほしい!と思ってて(笑)。その通りの方でしたね。
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蘭 |
結構僕も、リラックスしてお酒が飲めましたね。
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松本 |
あれでしたよね、劇団の苦労話で花が咲いたんですよ。
ブラボーさんの例のダンボール小道具秘話とかね。
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蘭 |
そうでしたね!
本番直前に、『今からダンボールで、(あざらしの)タマちゃん4体、明日までに作れ』っていう指令がFAXで流れてきたんです。結構あることなんですけど。
既に小屋入りしてて、翌日本番とかだったんですけど。
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松本 |
そこからタマちゃん4体?
小屋に指令が来るんですか?!
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蘭 |
小屋にダマで(黙って)泊まって、当然台本も届いてるから、覚えながら作って。眠くなると逆のことをして。繰り返しですよ。 |
松本 |
どうやって小屋にダマで泊まれるんですか(笑)。 |
蘭 |
劇場さんにね、「じゃああとはよろしくお願いします」って言われて、「ああ、わかりました、戸締りしておきます」っていって、そのまま居座る(笑)。
・・・なかなかいい思い出です。
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松本 |
ブラボーさんの武勇伝はすごいですよね。
僕が見た公演は芸劇(東京芸術劇場)で、僕らも良く使わせてもらってるんですけど、芸劇の舞台裏って広くていいですよねー、なんて盛り上がった時に、明らかに捉え方が違うんですよね。僕らは、モノとか資材が置けていいなあ、っていうイメージなんですけど、ブラボーさんの場合は「いいですよね〜、あそこでしっかり立ち稽古ができますもんね」って言うんですよ(笑)。ああ、そんなにいっぱい稽古される方達なんだって思ってたら、「開場してからあそこで稽古できますもんねー」って(笑)。「あそこで台本覚えれますもんね」って。
初日の朝にFAXで台本が来たりするから、お客さん入れてる間に覚えるんだって。
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蘭 |
それも結構ありますねー。お笑い系の要素が濃い劇団なんで。だからと言って何だって話ですけど(笑)。(台本の)当日渡しもよくありますね。 |
松本 |
だんだん切っていくんですよね?初日は全部上演して、アドリブなんかも入れて3時間くらいになっちゃって、劇場さんから「長い」って怒られて(笑)、次の日からネタがカットされるらしくて。だから、本当のブラボーファンは初日に行くって聞きましたけど。 |
蘭 |
初日来て、(カットされた)編集バージョンも見に来るんです。
前々回の初日は、やろうとしてた事が終わらなくて、小屋の退室時間に間に合わなくなっちゃったから、『すいません、ここで終わります』って。
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松本 |
(爆笑)途中終了ですか!?? |
蘭 |
『お客さん出しもできないんで、早めに帰ってください』って(笑)。
あれはひどかったですねー。
誘拐事件の話を細切れでやっていまして、それが第4弾まであったんですけど、第3弾の途中までやって、第4弾が出来なかったんですよ。
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松本 |
オチないまま? |
蘭 |
オチないままです(笑)。『結末は想像してください』って。ほんとに、失礼極まりないですよね・・・ |