佐久間 |
はい、あの、皆さんに良くしていただいて(笑)、まだよそよそしさ感も残るところもあるんですが、やっぱり、芝居作りなんで、一つのチームになった時に生まれるものって絶対あると思うんで、早くチームに溶け込みたいなとは思ってるんですけれども。 |
松本 |
合流された日がすごく印象的でしたね。
今まで割とぬるーくい穏やかに稽古が進んでたんですよ。劇団の稽古だと若いやつがいたりして厳しくやるんですけど、オイルは皆さんよく分かっていて気を使ってくださる方ばっかりなんで、僕もニコニコしながらやってたんですよね(笑)。それで、いよいよ佐久間さんが合流されたその日に、入った稽古場の雰囲気が全然違っていたんですね。ピーンと張り詰めていて。あの蘭さんですら(笑)。
佐久間さんは、どうでした?
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佐久間 |
やっぱり緊張はしましたね。例えばまだ台本を持ちながらとか、読みあわせとかにしろ、「よーいハイ」っていうあの瞬間に、どうやって切り替われられるかっていうのを日々気にしながらやっていて、特にこういういろんなところから集まった人間がいて、皆さんね、僕も含めて、相手がどう出てくるのか気にしながらやってますし(笑)、当然、松本さんの本や演出に対してどう、何を持ってくるのか、特に一発目って役者としてはそういう駆け引きもあると思うんですよね。その時に、変な話「しくじれない」っていう思いと、「一発カマしてやろう」っていう思いがありますし、周りの役者さんからもそれを感じますし。 |
松本 |
割と番手としては遅いんですよね。ポンと出てきたときの周りの空気と言うか反応が面白かったですね。結構セールスマンの能龍さんと絡むんですよね? |
佐久間 |
そうですね。 |
松本 |
能龍さんとは古い仲なんですよね? |
佐久間 |
そうです。前に別なお芝居で、僕自身が役者さん集めてやってみようってやった時に。 |
松本 |
「熱海殺人事件」ですね。 |
佐久間 |
そうです。能龍さんと宇田川さんと一緒にやらせていただいて。 |
松本 |
そこの丁々発止の駆け引きが面白かったですよ。全然違いましたもん、能龍さんも。やられたっていう戸惑いもありつつ、でもすごく楽しそうでしたね。その掛け合いでググっと引きあがっていく感じとか。
後半に、佐久間さんが周りから突付かれるシーンがあるじゃないですか。そこの能龍さんのテンションの上がり方とか松田さんのテンションの上がり方とか、物凄いおもしろくて。「来たな!」という感じでしたね。
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