（以下未亡人たちのバックグラウンドの話。でもここでは内緒）
	わーそうなんだ。せつない。
	でもこのエピソードは出ないかもしれないけどね、上演時間の関係上。
	エピソードは出ないかもしれないけど、うちらがこのバックグラウンドをちゃんと持って演じていれば、ちょっとでも感じてもらえるんじゃないかな。いろいろあるけど楽しくやってる奴らっていいなってね。

	うん。
	話の中心はハッシュとお嬢様の恋の行方なんだけど、それを支えた3人の女って構成に出来たらいいなって思っているんですよ。ハッシュにひどいことしてるけど、なんだかんだいって助けてくれる3人の女たち。

	自分たちが愛する人を失ってるってのもあるのかな。
	失ってなくても彼女たちなら助けそうじゃない？
	もちろんそうなんだけど、その分思いが強いのかなって。
	そうだね。でもそういう思いをあからさまに出すんじゃなくて、なんとなくお客様に感じてもらいたい。だから稽古のとき、ハッシュに対する大事な台詞で泉くんがそういう読み方してくれて嬉しかったですよ。

	―　では、最後にお客様にひとこと。　―
	えーっと、楽に観てください。
	年末は笑って年忘れです。それくらい笑えます、笑い袋です！
	観おわったら酒が飲みたくなるぜぃ！

	すごくダンスダンスしているわけじゃないけど、いいかんじにダンスあり芝居ありで、私が一番やりたかったことに近いです。すごくエンターティメントで、すごく楽しい舞台になると思います！
	今回は肩の力を抜く芝居を作りたかったんですよ。適当に面白い感じっていうんですかね。なんか感じてもらおうとか泣いてもらおうじゃなくて、単純に日々の憂さを晴らしてもらいたい。そのために役者が大変なことになっているんですけど、そんなことどうでもよくて。お客様にスカッとしてもらうためだけの舞台にしたい、それだけです。