物語性の高い芝居創りは、一枚の絵を描き上げる事に似ています。今回の「露の見た夢」はまさにその作業。音響、照明、セット、衣装、そして一人一人の役者の演技、すべてが高いレベルに昇華した時、物語は圧倒的なリアリティーをもってお客様の眼前に現れる筈です。しかし、いつもの6番シードの舞台を10号から20号のキャンバスに描かれた絵だとするなら「露の見た夢」は100号の大作です。描きたいのは、異郷の民の喜びや悲しみ、砂塵を巻き上げる風の音、悠久の時の流れの中で繰り返される命の営みです。キャンバスの隅から隅まで、背景の闇を塗る最後の一筆にも魂を込めて描かなければ、それらすべてを本物にする事は出来ません。
作・演出 久間勝彦


どうも、制作ってなぁに?制作の土屋です。「制作」の意味は劇団によって様々あると思いますが、このコーナーでは舞台の楽しい見方ということで、露の見た夢、通称「露」の作り方をレポします。いわゆる舞台裏ってやつです。こいつが6番シードの制作ってわけっすね。舞台という一枚の絵をどう作り上げるか。「舞台って言うのは芝居だけじゃないんだぜ」って華やいだ舞台裏の生き様です。露って言う超大作を… 自分の劇団の公演を超大作って言うと案外ショボく聞こえますね。あっ、でも大作ですよ(笑)。
キャスト総数40名〜50名。キャスト・スタッフ総出で一雫の露となり、皆様に夢を披露します。どうぞお楽しみにっ。うん、なかなかいい感じのコメントでご挨拶できました。えぇ、自画自賛です。

 

大道具制作の初め 衣装制作の初め
男子は舞台セット・武具を作成。男って銃や剣を持つと漢(おとこ)の本能が疼いて止みません。永遠の謎です。
大道具案は彼らより生まれます。舞台美術:田中寿一(右)と舞台製作:チロル(左)
で、これがセットの第一案。本番のお楽しみのために画素数を粗くしております。どうしても見たい方は目をほそーくしてみて下さい。浮かび上がってくるかも…
平行して武器を作成中。はい、この木が…
こんなんなっちゃったっ!…無論モックです。ですので銃刀法違反にはなりません、ご安心を。
タコ部屋(閉じ込めて働かせるお部屋)ではありません。彼らは外部出演者の釜崎さん(左)、青木さん(右)です。ふたりともイケメンのナイスガイです。制作ご苦労様です。
女子は衣装と幕を作成。ミシンが使える女性って素敵です。「あっ、ボタンが…」って時にパパっと直せる女性に男は胸キュンです。
衣装を手伝ってくださる備瀬明香(びせさやか)さん(左)とデザインの打ち合わせ。
手分けして集めた資料をもとにデザイン画を作成。この資料の中にCan○an、Vi○iなどはありません。
デザイン画を元に衣装を作成中。はい、この布が…
こんなんなっちゃったっ!…因みに写真のモデルは長谷。いきなり着させられたので、目を凝らして見ると彼のアンダーウェアが…。
ね○み男に頭(こうべ)を垂れる椎名、ではなく裾上げですね。えぇ、こんな感じで女子は総数100着を作成します。今日もミシンの音が止まりません。衣装を洗って干している劇団の庭は怪しさ満点の屋敷です。
こんな感じで6Cの制作は進められてます。「私も手伝いたいっ!」や「俺も舞台裏で熱くなりたいゼっ!」って思われた、そんな貴方をお待ちしてます。思い立ったが吉日。一報待ってます。

 

 

|6C TOP|