不況の中、企業も、「勝ち組」「負け組」に分けられ、マスコミは人の生き方までカテゴリー分けして、特定の条件を満たさない内
にある年齢に達した人達を、「負け犬〜」等と呼ぶようです。
そんな勝ち負け至上主義の風潮にあって、スポーツヒーローでもベンチャーの雄でも無い、私と同じ大多数の小市民の皆様にお贈りする物語がラストシャフルです。
「一発逆転」というロマンの香り漂う言葉を信じ、9回2アウトからの逆転満塁サヨナラホームランみたいな出来事が自分の人生にも起きる事を願っている愛すべき人達。
それは現実逃避、あるいは「本当の俺はこんなものじゃない」という負犬の遠吠えかもしれません。
でも、「一生懸命に生きる不器用な負犬の遠吠えは、時に人の心を癒してくれる」、ラストシャフルをそんなお話に出来たらと、今6番シードは奮闘中です。
9月、もし皆さまが大塚の萬スタジオで、「遠吠え」に耳を澄まして頂けたら、こんなに嬉しい事は有りません。
作・演出 久間勝彦
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