2007/ 11/19  
 

〜3Lの船出〜

こんにちは!LIVE LIKE LIFEプロデューサー(?)の宮岡です。
このコーナーでは、3Lが出来上がるまでの裏側を、少しずつ皆様にお話していきたいなあと思っております。不定期更新!どうぞお付き合いくださいませ。

さて、元々この3Lは、とある芝居の観劇後、居酒屋での酒の席での何気ないトークからスタートしました。

「いつか自分たちで企画した公演が出来たらいいねえ」

その時その場にいたメンバーというのが私、次女・真琴役の竹内裕美ちゃん、そして今回演出に初挑戦する平川洋祐、音響のお手伝いをしてくれる、佐々木美智雄君でした。
その時は、いつやるかなんて具体的な話はなく、なんとなく夢物語のような感じでその話は終わりました。

焼肉に興じる3Lメンバー。


が、ある日、平川君から「やりましょう。動き出したからよろしく」というメールが唐突に送られてきたのです。夢物語を語った日から、わずか1ヶ月くらいの頃でした。

少しずつ、どんな風にやろうかと稽古の休憩中や飲みの席で話を進め、ミキシングの始まる1ヶ月ほど前に、先のメンバーと長男・太一郎役の小池君を含む「3L立ち上げメンバー」が、中野の焼肉屋に集まり、いよいよ3Lが具体的に動き始めたのです。

そして私たちが3L第1回公演を上演するにあたり、選んだのが「隠れ宿」でした。
過去3回行った隠れ宿では、普段6Cが稽古場として使っている一軒家の空間で、通常の公演よりもより近くでお客様と接する事が出来、たくさんの素敵な時間を過ごしてきました。そしてそれが
日々の何気ない一瞬も、スポットライトを浴びる舞台のように輝かしいもの」という3Lの名前にピッタリの空間だと思ったからです。

こうして手探りで船出した3L。
本番まであと2ヶ月。
荒波にもまれることもあるかもしれませんが(!)みんなで船を漕ぎ漕ぎ前に進んでおります。

というわけで次回は、出演者の紹介をお送りします!

 
     

  2007/ 11/22  
 

〜台本決定!〜

次回はキャストの紹介を、なんて前回書きましたが、その前に、作品の紹介をします。予定変更!

この「うちに来るって本気ですか?」という作品は、2001年に「真空海月館」さんでオリジナルとして発表されて後、いろいろなところで上演されているようです。紀伊国屋書店の戯曲コーナーなんかに行くと置いてあります。
数年前、演出・平川氏が、お友達の出演する舞台を観に行った時に上演されていたのがこの作品だったそうで、それが平川氏とこの作品の出会いです。
そのときの感想を「最初は、なんだかなーって感じだったんだけど、進むに連れて、これはおもしろい!と引き込まれて、最後にはもう一回観たい!!と思った」と平川氏は語っています。

私が平川氏から台本をもらったのは、ミキシングの稽古が始まるよりもはるか前でした(笑)。ほとんど、3Lが動き出すか出さないかの頃だったと記憶しています。もう決めてたんですね、平川氏はこの脚本でやるということを。
そんな早い段階で渡された台本ですが、ご存知の通り、私はミキシングで膨大な台詞量と闘っていたため、結局、ミキシング終わるまで一度も開かず仕舞いでした。てへ。

物語の舞台は「御殿場家」。
都内ならば、世田谷とか目黒とか杉並とか、あるいは多摩地区とかの、サザエさん一家のような、普通の一般家庭。
兄弟は5人。
長女の縁。長男は太一郎。次女・真琴。次男が忍。末っ子の百子。
そんな御殿場家の、ある夏の日曜日のお昼時から始まります。

個人的な感想を言うと、一人で黙読した時もクスクス笑いながら読んだのですが、皆で読み合わせをしたら、想像以上に面白さが倍増しました。そして、繰り返しやればやるほど面白いというか、平川氏が「もう一回観たい」と思ったという気持ちが良く分かります。そういう作品なんです。もうね、1回読んだだけでは気付けない、むしろ気付かなくったっていい、というくらい小さなネタ(ネタと言うのかな)があちこちに散りばめられているというか。
「あああああ!!!ここもかよ!!!それもかよ!!!」みたいな。
とっても細かいところまで練りこまれていて、正に「シチュエーションコメディ」と言う感じ。
今までの6番シードには、ありそうでなかったテイストの作品だと思います。
新年の初笑いにはちょうどいいのではないかと思います(笑)。
緩やかで和やかな作品です。

さて、次回こそはキャストの紹介をしたいな。

 
     

  2007/ 11/28  
 

〜兄弟の話〜

『うちくる?』は家族モノ。というか、五人兄弟のお話です。
家族モノと言えば、『渡鬼』とか『ひとつ屋根の下』とかいろいろありますが、実は個人的に、一度はやってみたかったジャンルだったりします。

今回、ダブルキャストのため、次女が2人います。

長女は私、宮岡が演じる縁さん。
稽古が始まる前、演出平川氏に『あづさ君の新境地を開いてくれ』と言われました。
新境地…になるとどうかは見てのお楽しみ、ということで。

長男の太一郎は、今回が何気に6C通算4回目の出演となる小池秀典さん。
この方、変態です(笑)。
どのくらい変態かという説明はここでは割愛。是非隠れ宿に来て本人と話してみてください!
私は小池ちゃんと一度しっかり絡んでみたいと知り合った頃からずっと思っていたので、凄く楽しいですね。

次女の二人は、初6Cの加藤聖子さんと6C常連の竹内裕美さん。
同じ役を演じるお二人ですが、芝居も日常も結構対称的。
どちらも私より美人ないい女であることは間違いないですが。
五人兄弟の中ではある意味一番普通で一番マイペースなキャラクターかもしれませんね。
この二人の違いも楽しんで頂きたいところです。

次男は土屋兼久演じる忍君。
ミキシングの宮古田に近いのかなあと思いますが、とっても愛らしいキャラクターで、多人数兄弟の真ん中で、上からも下からもかわいがられるタイプ。
土屋君のズレた感じが合ってる気がします(笑)。

末っ子・百子は、こちらも6C初となるニシハラフミコちゃん。
末っ子ですが、一番しっかり者!
個性バラバラの上の4人を見て育ったからでしょうねぇ。
フミコちゃんは、実際に五人兄弟の役者陣の中では最年少ということで、更に他の役者陣が実際も自由人なもので、いろんな意味で大変そう(笑)。
ですが、末っ子らしい可愛い雰囲気は、百子にピッタリ。


…とまあ、個性豊かで性格がバラバラの五人兄弟達(実際も)。
顔は全然似てませんが(笑)徐々に兄弟らしくなってきています。
兄弟間の台本的な上下関係が、実際にも反映されているとかいないとか。


そんな御殿場家に、とある休日、お客さんがやってくるわけですが…
その『訪問者』については、また来週!

 
     

  2007/ 12/13  
 

〜訪問者の話〜

先週は密かにお休みしてしまいました、このコーナー。
今週は予告どおり、兄弟以外のキャスト陣・・・『訪問者』をご紹介致しましょう!

物語の中で、御殿場家を訪れるキャストは2人。
それぞれダブルキャストのため、演じる役者は全部で4人。
この2つのキャスト、どちらも物語の「肝」となる重要な役割を担っているんです。

・・・が。
この重要なポジションを演じる4人は、なかなかの若手メンバー!
そこがまたオモシロイ感じです。

稽古中、平川ハッスル!


一人目の訪問者は、蝮田聖巳。
この役を演じる2人は、太田真由美(ご飯)と原裕香(パン)。

太田は、演出平川に『蝮田はまーちゃん(太田)そのまんまだ』と言わしめたほど。
確かに初本読みの時、私も実は同じ事を思ったのですが。
そのぐらいハマり役・・・かと思いきや、本人は随分と苦労しているようです。
が、恐らく太田の事ですから本番にはズバリと刺してくることでしょう!
(と、軽くプレッシャーをかけてみる)

対する原は、太田とは間逆のキャラクターで蝮田を演じます。
例えるならば「本格派・太田」vs「変化球派・原」という感じ。
原の元々持っているキャラクターを思う存分取り込んだ演出になりつつあります。
この2人の違いは、見ていてなかなか面白いのですよ。
平君が、今一番楽しそうに演出を付けているのが、この2人です。
(というのは、私の個人的な見解ですが)

もう一人の訪問者は、相良不見夫。
この役を演じる2人は、鈴木悠斗(パン)と内山誠(ご飯)。

この2人も、面白い事にタイプが間逆。
キャラクターも全然違うんです。
これは蝮田にも同様に言える事なんですが、敢えて違う感じにしてるのですが。
ミキシングで言うところの「R」と「L」みたいな違いです。

悠斗は、なんだか伸び伸びと演じている様子。
普通でいてなかなか強烈なキャラクターなんですが、悠斗が演じると「強烈さ」の方が断然増してます(笑)。
6C初舞台だったコルコルの「マイルド菊池」を時折彷彿とさせます。
簡単に言えば、イロモノですね。

順調に進んでおります

内山君は、今回が6C初舞台。デビュー戦です。
共演者も、演出平川ですら「うっちーは未知数」と、どうなるか予想も出来ない感じで稽古に突入したのですが、なかなかどうして、いい感じ。
時折、人間の知能を持ったゴリラを彷彿とさせます。
まだまだ荒削りな部分はありますが、とはいえ初舞台の勢いは、これまた未知数ですから、期待したいところ。

この「相良さん」と一番良く絡むのが実は私なのですが、普段あまり絡む事のない若手メンバーと共演する機会が持てて、新鮮だったりします。

というわけで、7キャスト全10名の役者陣に、是非ご期待下さいませ!

それではまた来週お会いしましょう★

 
     

  2007/ 12/19  
 

〜隠れ宿の話〜

様々なところで語っておりますとおり、今回の公演は「隠れ宿公演」です。
今回、4回目を数える隠れ宿公演ですが、これまでにたくさんの方にご来場頂き、様々なイベントを開催してきました。
客席わずか40席という小さな空間。
しかも、一軒家!!
来る方皆様驚かれる、不思議な空間です。
そんな場所だからこそできる公演を!と、今回も3Lメンバーみんなで企画を持ち寄り、ささやかではありますが、お芝居のみならずイベントの準備進めています。
そんなイベントをちょっとだけご紹介!!

まずは、毎日開催の「歓談イベント」。
こちらは、終演後30〜40分ほどの短い時間ではありますが、お客様・出演者・スタッフみんなで少しでもお話する時間を取りたい、と立てたイベントです。
ちょっとしたお楽しみや、イベントの最後には毎日1名様に素敵なプレゼントが当たる抽選会も予定しています!

そして、平日にはさらに「平日日替特典」をご用意!!
こちらの内容は当日までのヒミツ☆ですが、きっと喜んでもらえると思いますヨ。
昼間お仕事の方は、平日にねりままでお越しいただくのは難しいかもしれませんが、是非お待ちしております。

さらに!初日&千秋楽スペシャルとして、記念撮影を行います!
今回が、最後の隠れ宿。
隠れ宿ファイナル!なんです。
ですから、お越しいただいた方のお手元に、小さくてもいいから何か思い出が残ればいいなあと思って企画しました。
ささやかですが、最後の隠れ宿を一緒にお楽しみください!!


というわけで、本当に手作り感満載ではありますが、少しでも楽しんでいただければ、メンバー一同嬉しく思っております!

毎年お正月恒例の「アレ」もご覧いただけますので、劇場までお越しくださいませ☆

 
     

  2007/12/30  
 

〜2007年最終日の話〜

現在、12月30日のお昼時。
たった今、制作ブログを更新したのですが、調子に乗ってコラムも更新してしまおうかと。

只今、3Lメンバーたちは劇場作りの作業に没頭しています。
本年稽古納めと言うことで、午後には通しが2本控えているのですが、午前中は皆、職人顔。
その様子をリアルタイムで皆様にお届けしよう!と思い立ちました。

 
我らが鬼演出・平川氏も働きます。初めての照明作業にてんやわんや。お隣小池氏は、頼んでもいないのにキメ顔。実は昨日まで風邪でダウンしていたという事には触れないでおきましょう。

 
働くつっちー&悠斗。入団した頃はえっちらおっちらだった作業も、今では早い早い。
頼もしくなりました。

 
先日誕生日を迎え、3○歳になった太田さんの後姿。背がちっちゃいので、高いところに届かない。
お隣テンコちゃんは、サボってるわけではないですよ。情報を検索中。

 
原ちゃんはすごいスピードで動いているのでブレまくり!!!チケット作成中です。
ぴろみんは音響卓の下にもぐってメカニックな作業中。の合間にパシャリ。






そしてこの哀愁漂う姿は、3L最強秘密兵器・聖子ちゃん。
ぬいものしてます。


働く3Lメンバーたちでした☆


あ、忘れてた。もう1人いました。
新人・内山君。
こんな年の瀬にインフルエンザにかかり、強制自宅療養中。(のため、写真ナシ。)




そしてこの哀愁漂う姿は、3L最強秘密兵器・聖子ちゃん。
ぬいものしてます。


働く3Lメンバーたちでした☆


あ、忘れてた。もう1人いました。
新人・内山君。
こんな年の瀬にインフルエンザにかかり、強制自宅療養中。(のため、写真ナシ。)

で、肝心の劇場ですが、セットも非常に可愛らしく、和みます。
今まで来たことのある方にも、初めてお越しいただく方にも、皆さんにゆっくりとくつろいでいただける、そんな劇場を目指しています。

隠れ宿という劇場は、とっても不思議な空間です。
劇場であって、劇場でない。やっぱりどこかに「一軒家」の雰囲気があって、なんとなく、帰って来た気分になるような、そんな劇場。
6番シードのホームグラウンドです。

そして、これが最後の隠れ宿。

たくさんのお客様が通った玄関や、くつろいだリビングや、そして笑って泣いた客席に、しっかり思いを込めながら、皆様をお迎えできたらなあと願いつつ・・・

それでは皆様、よいお年を!!