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宇田川美樹〜1998年〜 |
はいっ、というわけでね。宇田川です。
MUKAIYAMAは私初舞台の作品です。
稽古に半年かけました。・・・実は6番シード当時解散の危機にありました。今思えば。解散の危機から脱しよう公演といっても過言ではない。今思えばね。
稽古場見学にいったら劇団員は久間さんと小野寺さん(愛称キャプテン・旗揚げメンバー)富沢謙二しかいませんでした。久間さんの「本当はもっと(メンバー)いるんだよ!」というトークに騙されました。旗揚げメンバー三人しか残ってないじゃんこれじゃ、3番シードだよっ!みたいなね。
結局あとから松本陽一が合流して新規メンバーの私、他数名(みんな辞めちゃいましたけど)でMUKAIYAMAの稽古は始まったのです。半年も稽古したのに役者が全員そろったのは、小屋入りの一週間前でした。大道具も小屋に入ってから叩いて、ペンキ床にぶちまけてストアハウスさんに怒られたり、床はパンチとか敷かないでベニアオンリーでしたし。今思えば相当お馬鹿なスケジュールです。本番中に母親役の女性が綱を引くシーンで階段と壁の隙間にどーーんって落下するし。初日打ち上げでみんな終電逃して久間さん宅にお邪魔して、翌日の芝居ボロボロで、公演終了後の飲み会は一切禁止となりました・・・。最近は飲んでるけども・・・。右も左もわからない私をガンガン須貝さんや平田さんがしごいてくれました。
私、負けず嫌いなんでいわれた事が出来ないあの悔しさは今でも忘れませんね。お二人には「演じるとは」「役者とは」みたいな事を言葉ではなくお二人の芝居で学ばせて頂きました。須貝さんと平田さんが今回また出演していただけるということで私相当感慨深いです。・・・
私はパンプシャーにでますけども・・・。感慨深い。
キャスト一新ということで、私も楽しみにしております!! |
附田泉〜2000年〜 |
入団当初、この作品の初演のビデオを見た時、色んな衝撃をうけて、なんて面白いんだって、見終わってすぐ巻き戻してという感じで何度も何度もみたんですよ。本当に何度も何度も。私もこんな素敵な作品をやる劇団でお芝居ができるんだーって思いましたね。
だから「MUKAIYAMA ザ・トラブルマスターズ」にでれて本当うれしかったなあ。
ブディストホールってそれまでやってきた劇場で一番大きな箱だったんですよ。
その喜びがありましたね。
あと、オープニングの仕掛けは演出久間氏の発想だったんですけど。
その奇想天外さになんだこりゃー!って思いましたね。
でも操作はキャスト全員でやってたんですよ。舞台裏も大変でした。
今回はどんなサプライズをみせてくれるか楽しみです。
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あづさ〜2000年〜 |
ワタシの6C出演3作目。
まだ21歳だったんですねー、確か。まだまだキャリアも少ない新人でお芝居も下手くそだし、そんなワタシが28歳くらいのお姉様(紗絵)を演じる事になったんですよ。
しかも、大先輩の附田泉とダブルキャスト。
一方、はるかに年上の宇田川美樹が女子高生役(笑)。
お恥ずかしい話ですが、青かったワタシはキャスティングの後、「なんでワタシは姫子じゃないんですか!?」と久間さんに直談判しましたよ、実は。久間氏には「作品を完成させるために、全体を見て一番いいポジションに置いた」的な事を言われまして。しかし、当時のワタシは納得がいかず、ぷりぷリ・・・今になってみると、なるほど、あのキャスティングが一番だったんだなーって思えるんですけどね。当時はまだまだ、やんちゃな感じでした。もっと出番がほしい!みたいな。
それにしても、若干21歳のピチピチ小娘が、ちょっとスレてて人生を達観しているようなお姉様を演じるわけで、とにかく役作りに苦労したのを覚えています。泉は難なくこなす事も、ワタシがやるとどうも様にならない…その時にもご出演いただいた平田さんに、芝居の極意をいろいろ教えてもらったのを良く覚えています。
でも一番思い出深いのは、あるテープの声取りをした時のこと。
その声取り、平田さんと二人の会話のシーンだったんです。
いつものように泉は難なくこなして、20分くらいでサクッと終了。
そしてワタシの番が来て・・・
4時間近い格闘でした(笑)。録っても録っても演出家からダメだしの嵐!上手く出来ない悔しさで涙が止まらず、途中からは泣きながら録音してましたねー。何度も何度も顔を洗って、気を取り直しつつ。
しかしながら、根気良くお付き合いくださった平田さんと、横で励ましてくれた泉や久間さんのおかげもあり、何とかOKテイクにこぎつけました。
ちなみにこの「紗絵」を今回は、当時のワタシとほぼ同い年の矢口が演じます。
若かりし頃の自分を見ているようだ・・・つうか、ワタシと全く同じダメ出されてるし・・・ |
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