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| 宇田川美樹〜2001年〜 |
はいっ、というわけでね。宇田川です。入団４年目にして私初主役でした。松本陽一が舞台の脚本を書くに至までのエピソードが・・・。
私当時女だけで芝居しようぜ！とメンバー数名を集め企画書やら何やらを作成し代表にやりますんでーと許可を貰いにいったらＮＧがでちゃいましてこのまま終わらせるのはなんとも締りが悪いと、松本陽一に女が主役の芝居書いてみない？と話をもっていったら映画の脚本しか書いた事がないからなぁと言いつつ、あらららら。書いちゃいましたよ。パンプシャー。しかも、本公演で上演することになり気づけば松本も脚本・演出家に。
いままでの久間作品にはない台詞回し！！久間台詞「・・・・でございます。」松本台詞「・・・・そうみたいっすよ」とか。久間「そんなことありませんわ。」松本「そんなことねーよ」。など。なんてフランクな台詞回し。今台本を読み返すとなんて強引なんだっ、感情の流れなんかありゃしない。よく繋げたねってくらいです。しかも、バテン（場面転換）なし。一幕劇ですもの。給水できやしない。
汚いベットとか毛布とか使って稽古してたんで、アレルギー性鼻炎の私は鼻水と格闘していました。風邪は引くし、ご飯食べれないし。結局５、６kg痩せました。
初演は銀座小劇場だったんですが、ラストシーンで富沢謙二がやり過ぎるもんだからメインの役者の素敵な台詞が聞き取れないと演出からダメが出ていたのにもかかわらず楽日に富沢がパワーアップ。しかもアドリブつき。
終演後「とみざわけんじー！！あんたどういうつもり（激怒）」（宇田川）とくってかかったあたくしに「客が求めてる」と・・・。そのあとは、もう大惨事ですよ。楽日なのに。泣いて抱き合うはずなのに・・・。今思えば辛楽しい（つらくてたのしいの略）公演でしたね。
パンプがなきゃ今の私はないですわ。マジで。
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| 附田泉〜2001年〜 |
これはまた本当に大変だったなあ。忘れもしませんねー。
松本陽一初の脚本演出作品で、そりゃもう気合はいってましたね。
しかも稽古の時期が夏だったもんで、汗だくだくでした。
女刑事役だったんですけど、運動神経の悪い私ですから、銃の構え方から何から何まで、登場のシーンだけで何時間とやりました。共演者のみなさん本当ごめんなさい。
通し稽古でも登場で思いっきりこけちゃうし（本番でもちょっとこけました）、共演者のみなさん本当ごめんなさい。
中国語もレッスンしたんですよ。
銃も毎日持ち歩いて役作りして、もし持ち物検査とかあったらやばかったですよ。
でもすごくエネルギッシュで女性のパワーを感じられる作品で、好きですね。
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| あづさ〜2001年〜 |
パンプは2回やりましたからね、しかも同じ役を。
今でも「パンプの里子が可愛かった」と言って下さる方もいて、ワタシにとっては大事な作品の一つになってます。ちなみに、ヒゲ役者・浅田は、ワタシの里子に惚れて６Ｃに入団したとかしないとか。
実は、再演の記憶より初演の記憶の方が結構ハッキリ残ってます。
なにせ、初の松本作品ですからね。どんな作品なんだろう？ホントにお客さんは笑ってくれるのかな？2時間出ずっぱりに耐えられるかな？と不安も多かったですね。
だけど、劇場で初めてお披露目したときの、あの客席の揺れるような笑い声は今でも忘れられませんね。
上演が9月だったので、稽古期間中はちょうど一番暑い時期で、それでなくとも夏の稽古場は蒸し蒸ししてるのに、キャストの8人が走り回るもんで、とてつもない湿度でした。サウナで動いてる感じ。それでいて、やたらと体を密着させたり、埃だらけのベッドに飛び込んだりする事が多くて、毎日ドロドロのベタベタでした。おかげですごい痩せましたけどねっ。
久間さんとは全くタイプの違う作品で、最初はかなり戸惑いましたね。「え？」とか「は？」とか「まじで？」とか短い台詞が多くて、しかももっとスピード上げろ上げろと言うもんだから、台本についていくのがやっと。今では「高速台詞の応酬」にも随分慣れてきましたが、この頃はそれだけで精一杯。
つい先日、松本陽一が初演の様子を収めたビデオを発掘したらしく、こう言われました。
「とてつもなくスピードが遅かったよ」
ワタシ達の体内時計、どこかおかしくなってやしないかしら・・・
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