――今日大橋さんに予告編DVD用の撮影を稽古場でして頂い
たんですが、6番シードの稽古に一日お付き合い頂いたのは今回初めてだと思う んですが、どうでしたか?率直な感想を。
松本 |
丁度今キャスティング期間中で今日が最終日だったんですよね。先ほどキャストを発表したばかりですが・・・ |
大橋 |
すごく面白かったんですけど、いつも撮る側っていうのは客観的に第三者が観るって事を考えて撮るんであんまり感情移入しないように撮るんですけど、今日は相当感情移入しちゃいましたねぇ(笑)。役者の皆さんが今日に狙いを定めてやってきているっていう芝居に対する姿勢もそうだし、最後のキャスティング発表で自分はキャスティングされないのにドキドキしちゃって、おかしいなぁって思いながら撮ってました。不思議な感覚でしたね。 |
――今までの6番シードの作品を何本かご覧になっていると思うのですが、今回は松本の勝負作ということですが、どんな印象を受けましたか?
大橋 |
脚本からして違いますよね、気合の入り方が! |
松本 |
あっそうなの?!例えば? |
大橋 |
まず、凄い調べてますよね。 |
松本 |
でも、その半分は大橋君かも、いや半分以上は大橋君からもらった資料(笑)。『交渉人真下正義』って映画ありましたでしょ、その映画に大橋君も参加されていて、以前スカパーでその映画のメイキングが放送されてたんですね。で、丁度その時『最後の1フィート』を書いていたから『メイキング〜映画の舞台裏〜』だから脚本の参考にと穴が開くほど観て。映画自体が交渉劇だったから、いつか舞台で交渉劇をやりたいなぁと、その頃から考えてましたね。で、そんな話を大橋君にしたら別の打ち合わせで会った時にいきなりドサッと「SIT」だ「SAT」だ「ネゴシエーター」だって資料を持ってきてくれて。 |
大橋 |
映画をやるときってすごい準備期間があるん
で沢山取材をするんですよ。その交渉人っていうのも映画でやった頃っていうのはそんなにまだ日本では馴染みの深いものではなかったんで、やっぱり作り手側も凄い調べたんですよ。調べた資料をただ単に提供しただけなんで、それをこう上手く面白おかしく今回の舞台用にアレンジしてるのは流石だなぁと感じましたね。 |
松本 |
最近多いじゃないですか、交渉物ってだいぶ世間に出てきて。昔から僕好きだったんですよね。凄く気になってて、でもいろんな人がやるから二番煎じとかになっちゃうんで避けてたんですけど、ある日ふと、交渉って本当に言葉のやり取りだから、それってもう映画よりも絶対舞台じゃんって思って、物凄くテンション上がりましてね。それでこの企画を立ち上げたんですよね。 |
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