大橋 |
宇田川さん演じる交渉人、遠山弥生さん。あの弥生さんが交渉人。あの着眼点がすごいなぁって。 |
松本 |
以前TVでみたんですが、FBIの交渉人で普通のおばちゃんがやってたんですよ。ハンバーガー食いながら。
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大橋 |
見えないんですよね、交渉人どころか警察官にも見えない。僕も交渉人の映画のときに見た資料で凄い太ったおばさんで子供
も3人いて、一番下の子を車で送り迎えしてると電話かかってきて事件だから今から来てって。凄い優秀な人なのに、全然普通のそこらのスーパーにいるおばち
ゃんっていう。 |
松本 |
フランクな会話を犯人としてるんですよね。
『そうなの、ちょっと待ってね』みたいな。それも、1つの交渉術だったりする
部分もあるけども、基本的にフランクだったりしてますね。 |
大橋 |
今回も何気なく言ってる会話でも、実は意味
があったみたい台詞があるじゃないですか。そこらへんが、やっぱりトム君の脚本力っていうか演出力ですかねぇ。今回の見所ですね。 |
松本 |
見所が会話っていうのが面白いですね。舞台
でもやっぱり動きのあるシーンがあるんですけど、見所が電話の会話っていう面白さと難しさを今感じてます。それは演じる宇田川も感じてると思うんですよね
。犯人演じる長谷も。 |
大橋 |
今回特に台詞を聞き逃せないですよね。そういう意味では、全部複線だらけというか。何気なく言ってる事が全部後になって、なるほどって。聞きどころが満載ですね。 |
松本 |
役者のカツゼツが悪いと駄目なんです(笑) |
大橋 |
最近は事前に台本をいただけるんで読んで僕なりの配役を勝手にイメージするんですけど、宇田川さんのキャスティングは分からなかったですね。今日聞いて初めて、宇田川さんがどう料理するのかなぁっていう感じで稽古を見ました。役者さんってやっぱり映像と舞台って演じ方が違ってくるって僕の中で思うんですよ。で、両方出てる方って沢山いらっしゃるんですけど演じ分けてらっしゃる感じがあるんですけど、今日フレームで覗いて見てるとやっぱり舞台的なお芝居っていうのが伝わってくるんですけど、宇田川さんの芝居は、何故か映像向きでもあるなって思いました。その表情の作り方が。 |